アキレス腱断裂から6日目 歩行療法の歩き方と気をつけること
過去最大級のサザエさん症候群
正月休み最終日。本当は4日から仕事でしたが、アキレス腱断裂の治療のため休んだので、今日まで休み。
歩行療法で入院もなく松葉杖も使わず、こんな感じのギプスをつけて生活しています。ただでさえ沈みがちな連休最終日ですが、明日からこの状態で毎日仕事とか不安しかないです。
最寄り駅までは通常歩いて10分ほどですが、試しに時間を測りながら歩いてみると、きっちり20分。やっぱり2倍の時間がかかります。しかも、逆足に負担が集中するせいか、普通に20分歩くよりも疲れます。
歩行療法の歩き方
歩行療法にすると、治療を受けてギプスを付けた帰り道から、片足カニ歩き生活が始まります。ケガした足はつま先を外側(斜め前)に向けて、休めの姿勢がスタートポイント。そこからケガした足のカカトに重心を乗せて歩きます。
先生曰く「とにかくケガした方の足のふくらはぎを使わない」ことが、早くきれいに治すコツ、とのこと。そのためには、カカト重心ながら足の指先は上げず、自然にサンダルにつけるようにするとグッドらしいです。
歩き方自体は難しくないですが、とにかく逆足に負担がかかります。ケガしてない足のおしりや腰が鍛えられている感じがすごいです。両手に松葉杖よりはラクかと思いますが、それでも連続して歩けるのは20分が限界かもしれません。
アキレス腱断裂から5日目 足ギプスで面倒な入浴を快適にする方法
ケガをしてギプスすると、とたんに困るのがお風呂ですよね。
ギプスを濡らさないように、ごみ袋で覆って輪ゴムやサランラップで止めてそーっと入るんだけど、何日もやってるうちにやっぱり濡らしちゃうという、あれです、あれ。
足のケガ対応入浴グッズ
今どきは本当に色んな便利グッズがあるもので、探してみるとありました、ありました。
TAKUMED 繰り返し使える ギブスカバー 防水シャワーカバー 大人の足用
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これは本当に便利。ゆるいロングブーツを履く感じで装着できます。慣れてくると立ったまま脱着することも可能です。
歩行療法であれば1ヶ月程度のお付き合いですが、私はもともとズボラなので、こういう便利グッズがないとお風呂に入るのも億劫になってしまうので、かなり助かってます。
アキレス腱断裂から4日目 歩行療法で治療することに決めました
いざ治療へ
歩行療法での治療1回目。
歩行療法の情報は治療方法から経験された方の体験ブログまで、ネット情報はほぼ見尽くして、いざ治療院へ。
通常なら電車で1時間ぐらいですが、歩くスピードが今までの半分以下。しかも仕事始めの会社も多く電車が混んでることも考えて、かなり早めの空いている電車で病院近くまで行ってから、近くのお店で休憩して治療院に向かうことにしました。ケガした方の足だけガニ股にして歩く、片足ガニ股歩きで黙々と歩いていきます。
治療院は池袋駅から徒歩10分ほど、ケガした足では15~20分のところにあります。
治療前に疑問だったことを先生に質問してみました。
「40代でも、この治療で治ります?」「もちろん大丈夫です。」
「何人ぐらいの方が治療に来ます?」「月に10人前後ぐらいでしょうか。」
「本当に治ります???」「今までくっつかなかった人は一人もいません。」
よし、決めた。先生、お願いしますっ。
歩行療法の治療法
まず、ケガした足を触診して、本当にアキレス腱が断裂しているかどうかを診察していただきました。「切れてますね。」とのこと。やっぱりね。
そして、治療方針の説明。ギプス(といってもお湯につけると曲がって冷えると固まるシーネと呼ばれる固定具)で足首を固定して、その足をガニ股にしながら、松葉杖を使わないで1か月ほど歩いて生活するのがこの治療の特徴。適度に歩くことで治療の大敵であるムクミを防ぎ、同時に筋力の低下を抑えて、リハビリ期間を短縮するとのこと。
1か月程度でギプスを外して、だんだんと通常の歩き方で生活していけるようにしていくそうです。
私の場合、断裂から3日後に治療していただいたのですが、保存療法からこの歩行療法に切り替える方や、手術療法後のリハビリとして通う方もいるとのこと。
ネットの情報をどれだけ見ても「本当に治るのか」と、若干の不安を抱えながら来てみたのですが、先生の質問に迷いなく答えていただく姿勢や、施術の丁寧さなどを見て、治療が終わるころには、この治療法を信じてみようと思えるようになっていました。
歩行療法のメリット
治療と歩行練習が80分ほどで終わり帰宅。数カ月の治療生活が始まりました。この歩行療法のメリットを上げると
- 入院がないので、すぐに通勤通学が可能
治療に行くとギプスをはめて、歩行練習してから、歩いて治療院を出ていくことになりますので、翌日から仕事や学校に通うことができます。私も1日会社を休んだだけだったので助かりました。
- 手術しないので、キズが残らず、感染症の心配がない
ネットを調べていると、手術してもツッパリ感が取れない、感染症で治療が長期化してしまった、リハビリ指導がない、など、病院や医師によって治療結果にかなり差があると感じました。
周りにアキレス腱治療した人もおらず、ネットで病院を探すのですがネットの情報をそのまま信じていいのかと、なかなか手術に踏み切れなかったです。
- 松葉杖がないので移動の不自由さが少ない
私は松葉杖生活の経験がないのですが、周りの経験者に聞くとなかなかタイヘンなようです。治療当初から松葉杖なしで生活できるのは歩行療法の大きなメリットです。
- 日常生活がリハビリになるので、リハビリ通院回数が少ない
まだ治療が始まったばかりなのでこれから何度通うことになるのかわかりませんが、先生曰く、手術療法や保存療法よりリハビリの通院回数は少なくてすむそうです。
仕事がどうしても休めないなど、なるべく早く通常の生活に戻らないといけない、忙しくてリハビリに何度も通えない、といった方には有効なの治療法です。
歩行療法のデメリット
- 保険対象外の治療となる
私が通うことになった治療院は接骨院で、このアキレス腱の治療法は保険適用対象外となり、費用が15万円。治療初回に全額現金で用意する必要があります。
い、痛い。正月から痛い出費です。この点で私もかなり迷いました。私は残念ながら民間の医療保険に加入していなかったので、手術療法を選択しても10万円ほどの実費がかかりそうでした。
手術療法はそれに加えて入院の必要がある、キズが残る、リハビリ通院の必要がある、などを考えて歩行療法を選択しました。
歩行療法でも、加入している医療保険によっては保険金が返ってくる可能性があるようですので、気になる方はご加入の保険会社に問い合わせてみてください。
- すぐに歩けるけど今までどおり歩けるわけじゃない
入院もなく松葉杖もなく歩けるので会社や学校にすぐ行けるのですが、ケガした方の足をガニ股にして歩くため、逆の足への負担が大きいです。
私はケガする前、1時間ぐらい休まず歩いても平気でしたが、この歩き方では20分ぐらい連続で歩くと休憩したくなるほどです。
歩行療法にしようか迷っている方へ
私もまだ治療中ですが、質問があればコメントください。わかる範囲でお答えしますよ。
アキレス腱断裂から3日目 病院と治療方法を選ぶときに気をつけたいこと
アキレス腱切ってから丸二日。湿布だけして、固定もせずウロウロとガニ股歩きしていることがだんだん不安になってきました。 こんなに放置しておいて、ちゃんと完治するのか?
今日で正月三が日が終わり、明日から病院が通常営業。元旦にアキレス腱を切り、三が日も検査や治療をしてくれる病院を探しましたが、どこも応急処置だけで、通常営業日に改めて検査して治療する、とのことでした。
数日放置することのがどれぐらいヤバいことかわかりませんでしたが、アキレス腱断裂後、手術を選択しても病院の都合で何日も待たされることもあるようで、足を引きずりながら何回も病院に通うより、通院する病院と治療法をしっかり調べて、三が日明けに行ってみようと腹を据えることにしました。
アキレス腱断裂した場合、救急車で病院に搬送されて応急処置。その後、整形外科などの病院に行き、検査~治療開始、となることが多いと思います。そのため、病院選びや治療方法は選択する余地がない、もしくは限られた時間の中で選択せざるを得ない場合が多いと思います。
私の場合、元旦にアキレス腱を切ったため、通常の検査や治療が可能な病院に行けるまで、幸か不幸か丸2日以上ありました。その時間を使って、自宅から通える病院や治療方法を調べまくりました。
アキレス腱断裂の治療法
治療法は手術してアキレス腱を繋ぎ合わせる「手術療法」とギプスで固定してアキレス腱が自然に繋がるのを待つ「保存療法」があります。
「手術療法」では一般に4~5日程度の入院が必要ですが「保存療法」より完治まで2週間ほど早い回復が見込めることがメリット。
「保存療法」は足首を伸ばした状態のままギプスで固定して、腱を自然に繋げる治療法。アキレス腱が切れた足を固め、松葉杖で2か月ほど過ごすため、リハビリがタイヘンなようですが、入院の必要がなく、手術しないのでキズも残りません。
アキレス腱断裂治療にかかる費用
「手術療法」の場合、検査~手術~入院で高額医療費申請して実費で6〜7万円ぐらいが相場のようです。あとはリハビリ中に着ける装具。これが保険補助適用して、実費が2〜3万円。あとはリハビリ通院代が1〜2万円。
合計で実費が8〜12万円程度。
「保存療法」の場合、通院が1~2万円。リハビリ中の装具は手術療法と同じく実費で2~3万円。リハビリ通院代が1~2万円。
合計で実費が4~7万円といったところ。
これに民間の保険に加入している方は、ご契約内容に応じて保険が適用されます。
入院日数や通院回数、リハビリ期間に応じて費用は変わってきますので、通院する病院に事前に聞いておくことをお勧めします。
私が選択した治療法
どちらの治療法にしようか、私なりに考えてみたのですが、
- なかなかの社畜なので、手術療法で入院→会社を連続休暇→厳しい
- 保存療法の松葉杖生活とリハビリはツラそう
と「手術療法」も「保存療法」も、一長一短で決めきれず。
ネットで検索していると「歩行療法」なる第3の治療法が見つかりました。
「歩行療法」の特徴は
- 手術なし、松葉杖なしで、治療した日から歩くことができる
- 1か月ほどでギプスを外してリハビリを開始
- 手術療法と同じぐらいの完治期間と再断裂率
ということで、会社を休まずに松葉杖も不要という点に惹かれた「歩行療法」ですが、なんといっても情報が少ない。周りに経験者がいるわけでもなく、頼れるのはネットの情報のみ。信じていいのか。またランニングできるようになるのか。
とりあえず、LINEで問合せができるようだったので、正月三が日の最終日、3日(木)の夜9時ごろ、様子を伺ってみると
「明日の朝8時から診察できますよ。」
「治療を受けるかどうかは、先生とお話ししてから決めていただいて構いません。」
とのこと。
そして、決め手になったのは歩き方。治療直後の歩き方を動画で見てみると、私がこの数日、足を固定しないで歩いていた歩き方とそっくり。アキレス腱が切れた方の足をガニ股にして、つま先に荷重せず、カカトに重心を置く歩き方でした。
自分が自然とやっていた歩き方を推奨する治療法、この方法でいけるんじゃないかと思い、お願いすることにしました。
私が通院することになったのは、
という治療院です。アキレス腱断裂から3日、ようやく治療開始です。
アキレス腱断裂から2日目 アキレス腱が切れた状態でクルマの運転はおすすめしません
1月2日、朝。
実家で目を覚ました僕は、左足にぐるぐる巻かれた湿布と包帯を見て、ああ、夢だったらよかったのに、と、アキレス腱が切れた昨日のことを思い出していました。
今日は実家からクルマで300kmほど走って自宅まで帰る日。左足とはいえ、アキレス腱が切れた状態でクルマを何時間も運転できるのか、不安でした。切れたアキレス腱を固定もせずにクルマを300kmも運転する状況なんて、人生のうち、早々あることじゃないし。
集まってた親戚が心配する中、運転席に乗ると痛みもほとんどないため、運転は支障なくでき、サービスエリアでトイレに行くほうが大変でした。
ただ、運転中は何があるかわからないので、アキレス腱切れて固定もしていない状態でのクルマの運転は、やっぱり怖い。正月のUターンラッシュで渋滞も激しかったのですが、無事に帰宅できてよかったです。
アキレス腱が切れたら、なるべく安静にして早く病院で治療するのが一番に決まってますが、トイレに行きたいなど、固定する前に歩かざるを得ない場合があると思います。
歩き方はいろいろと試行錯誤した結果、なるべく切れたアキレス腱を伸ばさないように左足のカカトに重心をおいて、左足だけガニ股にして歩くと痛みなく歩けることがわかりました。ただスピードは通常時の半分。いつもなら10分で行けたところが20分かかります。しかも、右のお尻への負荷が大きくて、20分もノンストップで歩き続けられない。
さて、病院探さないと。
アキレス腱断裂初日 平成最後の元旦にアキレス腱が切れたオトコ
平成最後のおおみそかが過ぎ、平成最後の元旦がやってきました。
例年通り実家に帰省して、昼食後、子どもや甥っ子たちと公園でバドミントンやサッカー。
30分ぐらい遊んだところで、ちょっと休憩。弟と息子と3人でリフティング勝負することになり、僕の番。
「1、2、3、4、5、6、パン!」
右足をボールに伸ばしたとき、誰かが投げたボールが左足のカカトに当たりました。
「誰だ〜ジャマするのは〜」
と、振り返るとみんなキョトンと僕を見ています。左足に当たったはずのボールがどこにも見当たりません。あっ、えっ、んん?? その瞬間に悟りました。
やってもうたな、これ。
アキレス腱が切れるとき、誰かにボールをぶつけられた感じがしたとか、破裂した音がしたとか、聞いたことがありました。
まさにそれ。アキレス腱断裂あるある。
平成最後の元旦から、大変なことになってしまいました。
あ〜救急車呼んだらいいのか?いや歩けなくもないから正月早々救急車呼ぶのも悪いしな〜うわ、仕事どうしよう?だいたいアキレス腱切れてたらどれぐらいで治るんだ?ってかどうやって治すんだ?まてまてその前にどうやって実家からクルマで帰るんだ?俺のリフティング、記録何回だ?
あまりの出来事に考えることが多すぎて軽くパニくります。
ただ、痛みはそれほどでもなく、足首は動くし(動かしちゃダメ、絶対!)左足のカカトをガニ股気味につきながら歩ける状態。
アキレス腱切れたら悶絶痛いと思ってたので、この時点ではもしかしたらただの肉離れかもな、とも思ってました。
正月に集まってた親族一同で検討した結果、とりあえず病院探して行ってみよう、ということになり、車で搬送。
ただ、どこの外来も正月なので応急処置止まりでMRIやエコー検査や手術はできないとのこと。
また自宅から遠い病院で松葉杖など借りると返却手続きとか面倒そうなので、結局、湿布もらうだけで退却。
今年は4日(金)から通常営業の病院が多く、あと3日経たないと検査も治療もできず。正月にケガするもんじゃないなと。
夜は足を引きずりながら、みんなで外食。ヤケ食いヤケ酒。
明日はクルマで自宅に帰るんだけど、一晩たったらどうなってるんだ、この左足。
Day 0 アキレス腱断裂前
2018年に一番ハマっていたのはランニング。月に150kmぐらい走ってました。2019年も当然のように走ろうと思っていた矢先、元旦にアキレス腱を切ってしまうわけです。
これまでハーフマラソン2回、フルマラソン1回走って、タイムはそこそこでしたが、全て完走することができました。痩せるために始めたランニングでしたが、大会を重ねるごとに、タイムを向上させるために痩せないと、と思うようになってきたころに、まさかのアキレス腱断裂。
アキレス腱断裂って、突然やってきます。準備運動していても、長年スポーツでカラダを鍛えているから、自分は大丈夫と思っていても。
なんたって、あのアキレスが鍛えられないぐらいですから。
このブログでは、ランニングを始めて間もない45歳が、2019年の元旦にひょんなことからアキレス腱を断裂し、治療とリハビリを通じて、またランニングができるようになるまでを記録していきます。
アキレス腱を切ってしまい、今まで通り運動ができるか不安で途方に暮れている方、お知り合いがアキレス腱切ってしまい、情報をお探しの方など、どなたかに少しでもお役に立てればうれしいです。